校内シャッフルフェスティバルの個人的な選曲

 スクスタ1周年を記念したイベントとして2021年の3/20、3/21に行われる「ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 校内シャッフルフェスティバル」。そこでは、それぞれの1stソロ曲を、ファンの投票によってシャッフルして自分以外のメンバーのソロ曲を歌うという試みがなされます。遠からずこういった試みはなされると思っていましたが、スクスタ1周年というタイミングはちょうどよかったのではないかと思います。
 さて、その投票ですが、正直かなり悩みました。1stソロというと、そのキャラの代名詞ともいえる曲たちばかりで、他のキャラが歌った場合どのような形になるか、キャラのイメージに近いものを選ぶか、もしくは全く違うイメージの曲にするか、など難しい点は多々ありましたがそれを遥かに超えるほど考えるのが楽しくもありました。選曲が他のキャラと被っても良いとのことでしたが、今回は被らせずに全ての曲を誰かが歌うように考えました。投票ページに選曲の理由記述欄があったのですが、とても300字では書き切れないのでここに書いていこうと思います。

 ① 上原歩夢「あなたの理想のヒロイン」
 ② 中須かすみ「ドキピポ☆エモーション」
 ③ 桜坂しずく「ダイアモンド」
 ④ 朝香果林「CHASE!」
 ⑤ 宮下愛「Starlight」 
 ⑥ 近江彼方「Evergreen」
 ⑦ 優木せつ菜「決意の光」
 ⑧ エマ・ヴェルデ「眠れる森に行きたいな」
 ⑨ 天王寺璃奈「めっちゃGoing!!」
 ⑩ 三船栞子「夢への一歩」

 ①上原歩夢「あなたの理想のヒロイン」
 ほぼ曲名で決めました。曲調もさることながら、「あなた」の「ヒロイン」になりたい、というのが歩夢ちゃん自身と非常にマッチしていると感じました。「あなたの理想のヒロイン いつの日にかなれますように」という言葉は、幼なじみのことは本当に大好きな歩夢ちゃんなら、しずくちゃんとはまた一味違った意味をもつように思います。また、歩夢ちゃんがしっとりとした曲を歌うとどんな表現をするのか、という興味もあります。特に間奏部分のパフォーマンスには期待しています。

 ②中須かすみ「ドキピポ☆エモーション」
 一番悩みました。推し補正もありますが、かすみちゃん=ダイアモンドというのがあまりにも強く、他の曲ならどうなるかがあまり想像できませんでした。強いて挙げれば「ドキピポ☆エモーション」なら、ぴょこぴょことした動きが多く、観客にコールを求める箇所も多いので、かすみちゃんのイメージにも合う点が多いのではないかと思います。表情豊かなかすみちゃんが、感情が顔に出にくい璃奈ちゃんの曲を歌うというのも、璃奈ちゃんが曲に込めた感情を表してくれそうでいいのではないでしょうか。それとは別に「かわいいから」と「かすみんボード」とか作りそうですけどね。

 ③桜坂しずく「ダイアモンド」
 今回の選曲で最もギャップがある選曲だと思います。しずくちゃん自身は演劇の経験を活かしてどんな曲も無難にこなせそうなイメージがあるので、普段のお淑やかな姿から一転して賑やかであざとい姿を見てみたいと思いました。作中でも絡みの多いふたりですし、かすみちゃんの仕草をよく観察していそうですから、パフォーマンスの精度も高そうです。蛇足ですが、虹ヶ咲のキャストの方々がみんなかすみん(というより、ぶりっ子のかすみんを演じる相良さん)のモノマネが好きそうなので、その意味では「ダイアモンド」は激戦曲のひとつでした。その点においても前田佳織里さんのモノマネが好きなのが選んだ要因の一つでもあります。

 ④朝香果林「CHASE!」
 最初から決めていた曲のひとつです。負けず嫌いな果林ちゃんがせつ菜ちゃんをライバル視しているところが作中で描かれており、前を走るせつ菜ちゃんを追いかけるという意味も込めて選びました。「Fire bird」の衣装で赤色が映えていたのも選んだ一因ですね。「悩んだら君の手を握ろう」「なりたい自分を我慢しないでいいよ」といった歌詞も、せつ菜が前から手を差し伸べるようなイメージなら、果林ちゃんは後ろから背中を押してくれるイメージを感じ、違った雰囲気を味わえるように思いました。中の人の話をしてしまうと、久保田さんがこういった熱い曲を歌うイメージが全くないので、それを楽しみにしているというのもあります。

 ⑤宮下愛「Starlight」
 ほぼ中の人で決めました。元気いっぱいなパフォーマンスが魅力な愛ちゃんが、果林ちゃんの艶やかなパフォーマンスをするのを楽しみにしているのはもちろんありますが、それ以上に久保田さんへのリスペクトが熱い村上さんにこの曲をやってほしいというのが一番の理由です。Diver Divaとしてユニットを組んでいるときに果林ちゃんと愛ちゃんは「月と太陽」と真逆の存在に喩えられているので、そういった意味ではこの選曲も大きなギャップをもっていると言えます。

 ⑥近江彼方「Evergreen」
 相互交換にならないようにしたかったのですが、彼方ちゃんとエマちゃんは仕方ありませんでした。羊のモチーフがよく使われている彼方ちゃんに、スイスの草原地帯をイメージさせるこの曲は非常にマッチしていますし、姉としての包容力も持っているので最初からこれしかないと思っていました。エマちゃんとはまた違った優しい声色で、暖かな草原でお昼寝をするような想像をしています。

 ⑦優木せつ菜「決意の光」
 大きな志をもつ戦友という繋がりで選びました。生徒会選挙を経て、迷いや新たな出発を味わったせつ菜ちゃんなら、この曲に込められた想いを汲み取った上で自分なりの発信をすることができると思いました。力強く、そしてまっすぐな曲に、せつ菜ちゃんの歌声が乗れば、深紅色の光を放ってくれるに違いありません。また、スクールアイドルを始めたばかりの栞子ちゃんに対して、スクールアイドルとして走り続けてきたせつ菜ちゃんという対照的な構図になるのも魅力だと思います。あと、楠木さんの落ちサビの歌い方がこの曲とあっているように感じているので、どのようになるか歌ってほしいと思っていたりもします。

 ⑧エマ・ヴェルデ「眠れる森に行きたいな」
 彼方ちゃんの項で述べたとおりこの曲しか考えられませんでした。以前、エマちゃんの子守唄企画があり、とても柔らかな声だったのでこの曲しかないだろうと思いました。彼方ちゃんが子守唄としてこの曲をエマちゃんにリクエストしているとかだったら素敵ですね。普段は彼方ちゃんを寝かしつけることの多いエマちゃんが、自分が寝る歌を歌うというように考えれば、ある意味この曲もイメージと真逆の曲と言えるかもしれません。

 ⑨天王寺璃奈「めっちゃGoing!!」
 しずくちゃんと同じくギャップの大きそうな選曲ですが、私としてはそんなにギャップはないのでは、と感じています。元々、表現するのが苦手なだけで感情豊かであり、それゆえに人とのつながりを大事にしている璃奈ちゃんにとって、みんなを笑顔にする愛ちゃんの曲との親和性は高いのではないでしょうか。ダンスに関しても、表情で表現できない部分を動きで表現していた璃奈ちゃんなら、体を目一杯使った愛ちゃんのダンスもできると思います。また、璃奈ちゃんにボードでの感情表現を示してくれた愛ちゃんという恩人の曲を歌ってほしいという思いもあります。

 ⑩三船栞子「夢への一歩」
 真っ先に思いついた組み合わせです。栞子ちゃんも正にいま「夢への一歩」を踏み出したばかりです。そして、その一歩を踏み出す手助けをしてくれたのが歩夢ちゃんで、歩夢ちゃんと栞子ちゃんは作中で互いに苦しんでいる時も支え合っていました。そんな関係にあるからこそ、同好会のメンバーの中でも歩夢ちゃんは栞子ちゃんにとっては特別な存在で、歩夢ちゃんの気持ちを深く知っているからこそ表現できるものもあると思います。「諦めなければ夢は逃げない」という歌詞も、どんなスクールアイドルになるのか悩んでいる栞子ちゃんへのエールとも捉えられるので、この曲はぜひ栞子ちゃんに歌ってほしいと思います。

 結果がどうなるかはわかりませんが、どのメンバーがどの曲を歌ったとしても、お互いを尊重しあえている彼女たちなら、きっと素晴らしいパフォーマンスになると信じているので、結果を楽しみにしながら、可能ならば現地でその姿を応援したいと思います。