スーパースター9話の感想文

 ラブライブ!スーパースター‼︎の第9話を視聴しました。結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル部が「Liella!」となる話でしたが、随所に気になる場面があり、細かな部分にも手が込んでいた回だったかと思います。その中で、自分が特に気になった点を列挙していきたいと思います。

 ・決勝の会場
 冒頭で今年のラブライブ!の決勝会場が明かされていましたが、アニメのオープニングでパフォーマンスしている場所でした。そこにいるメンバーが今の5人であることを考えると、一年生だけで構成された結成一年目のグループがいきなり決勝まで進出するということになり、これまでのシリーズを通しても類を見ない大躍進をすることになるのですが、どのような道のりを辿るのか気になりました。

 ・グループ名を考えるときの恋ちゃんのメモ
 恋ちゃんのメモに書かれていたグループ名のリスト「綺羅星・絶世時空・流麗姉妹・円環乙女・九……」ですが、メモにも関わらずきれいな字で熟語を並べているところに恋ちゃんらしさを感じつつ、それぞれ各メンバーをイメージできるような名前であったように思いました。その中で、最後に書きかけていた「九」はラブライブ!というシリーズにおいて重要な数字であるのに、メンバーの5人や結ヶ丘との直接的な繋がりの薄い数字なので、なぜ恋ちゃんが「九」という数字を書いていたのか不思議です。

 ・動画配信のコメント
 メンバーの自己紹介を動画配信した際に流れていたコメントの中に「グソクムシの子??」というコメントがありました。作品世界の中ですみれちゃんがグソクムシの格好をしていたのは子どもの時に出演していた番組と学園祭の時だけですが、前者は一回ないし多くても数回の出演でしょうし、後者は新設校の学園祭だったのでそこまで大きな規模での開催ではなかったと思います。実際、その後に「何故グソクムシ」というコメントもあったので、「すみれ=グソクムシ」というイメージは一般的でないことがわかります。となると、コメントを書いた人は昔のすみれちゃんを見たときのことを覚えていたか、学園祭でグソクムシの格好をしていたすみれちゃんを直接見ていたのだと考えられます。脇役ばかりと落ち込んでいたすみれちゃんにも、しっかりと見てくれている人がついているということにとても嬉しくなりました。

 ・責任の押し付けに対して不満を言うかのんちゃん
 歌詞を自分ひとりに押しつけている現状に不満を言っているかのんちゃんですが、同じような台詞を動画配信の際に恋ちゃんから言われていました。こうした責任の押し付けあいが起こるのも、全員が一年生でとりあえずまとめ役となるような上級生がいないという「スーパースター‼︎」の特徴が表れているように思います。もちろん悪い面だけでなく、全員が対等な立場で意見しあえる環境が初めからあるというのは、グループとして活動する上では大切なことだと思います。

 ・「Dreaming Energy」が流れ始めたシーンでのかのんちゃんのポーズ
 「ぜーんぶ!」と言いながらメンバーの方を振り向いたかのんちゃんのポーズが、このシリーズで一番最初に公開された立ち絵と同じだったことに「今からこの5人の物語が始まるんだ」という感じがしました。また、「Dreaming Energy」が収録されているのがデビューシングルの「みんなで叶える物語」版の方だったことも、グループの始まりを意味するという点で非常に意味のある選曲だったように感じます。

 上に挙げた点以外にも、当然のように恋ちゃんがメンバーを家に呼んでいたり、Liella!というグループ名をフランス語からとった背景にかのんちゃんのお父さんが翻訳家であることを絡めたりといったところも目を引く場面でした。全体を通して明るく爽やかな回だったので、これまで重い話が続いた中でこういった話が来てくれると幸せな気持ちになれます。

 次回予告ではどんな話になるのか想像もできないのですが、展開からして予選に向けての練習を描いた回なのかと思っています。今回初めて5人の掛け合いが見れたので、これからの動向も楽しみにしつつ来週を待っていたいと思います。