スーパースター!!2期の感想文 素敵な出会い

 アニメ「ラブライブ!スーパースター!!」の2期7話を視聴しました。これまでがメンバーの加入、これからがラブライブ!の予選ということで今回は箸休めともいえる回でした。もちろん、作品にとって重要といえそうな場面もありましたが、個人的には「高校生らしく友達と遊んでいる姿」が描かれていたことがとても印象に残っています。

 今話は、終始ゲームに夢中な恋ちゃんが主軸となっていました。見るからに真面目そうな、そして実際真面目な恋ちゃんが普段見せないような表情をゲーム中に見せており、そのギャップが非常にかわいらしかったです。ここまでゲームに熱中することになったきっかけは5話にて可可ちゃんの家でゲームをしたことなのですが、このきっかけが作品終盤での「お母様の作ってくれた学校は、私にとても素敵な出会いを与えてくれました」という言葉にかかってきます。
 この言葉は「Liella!というかけがえのない仲間との出会い」を指していることは間違いありませんが、同時に「自分が夢中になっているゲームとの出会い」も指していると私は考えています。可可ちゃんの家に遊びに行くことがなければ、おそらく彼女がゲームに触れることはなかったでしょうし、何かの趣味に興じることなくひたすらに学校のためだけに動く学生生活を送っていたのかもしれません。それは、少し味気ない青春となってしまうのではないでしょうか。
 実際、恋ちゃんがゲーム好きであることを知ったメンバーとの距離はさらに縮まり、家に友達を呼んでみんなで遊ぶ、というとても高校生らしい経験を恋ちゃんはすることができたと思います。

 また、音楽室で作曲をしているときにゲームをしているスマホを置いていた場所は、最後の場面でピアノに向かう恋ちゃんがお母さんの写真を置いた場所と同じでした。あの場所は、彼女にとって大切なものを置く場所なのかもしれません。(こう書くと母とゲームを同列に扱っているようですが、そこに優劣や上下はなく、恋ちゃんにとってどちらも大切なものだと考えています)
 我を忘れるほど熱中しているゲームを共に遊んだ仲間は、大切な存在が残した大切な学校を共に支えてくれる仲間でもあります。スクールアイドルを通じて人生を鮮やかに彩るものと出会うことができた、そんな恋ちゃんが描かれた回だったのではないでしょうか。