スーパースター!!2期の感想文 乗り越えるために

 「ラブライブ!スーパースター‼︎」の2期3話を視聴しました。前回からきな子ちゃんが正式加入し、昨年度はかのんちゃんと可可ちゃんが参加した代々木フェスに挑む話でした。前回の最後に現れた謎の少女が、Liella!の新たなライバルとして立ちはだかってきたことも印象的です。

 フェスの結果としては昨年度と同じ特別賞となり、周囲に期待されている中でまたも優勝することができなかったことを気に病むかのんちゃん。自信を無くしてしまったかのんちゃんを励ましたのが結ヶ丘の生徒であり、Liella!が学校にもたらした実績です。作中でかのんちゃんや恋ちゃんが言っている通り優勝や1位といった結果こそありませんが、彼女たちが成したことはすべて学校の歴史に刻まれており、決して無駄な活動ではなかったことが形として表された場面でした。
 「学校のために」という信念をもってスクールアイドル活動をしているかのんちゃんにとって、このエールはなによりも勇気づけられるものだったと思います。また、スクールアイドルという存在が、学校を救う側に立っているだけでなく学校に救われる側でもあるというのが伝わってくる非常に重要な場面でした。

 そして、代々木フェスにおいてLiella!の優勝を阻んだ人物こそがウィーン・マルガレーテです。サニパがA-RISEのような「目標」という意味でのライバルであるとするなら、彼女はSaint Snowのような「強敵」といった意味のライバルといえるのではないでしょうか。たったひとりで観客だけでなく舞台裏で見ていたLiella!の面々も圧倒するパフォーマンスは、Saint Snowの初登場時を思い出させるものでした。彼女がなぜスクールアイドルをやっているのかは謎ですが、現時点ではただ歌って踊りたいというより何か大きな目的があって、その手段のためにスクールアイドルをやっているように感じました。

 また、今話では今後の展開に繋がる要素が多数出てきました。
 中でも、「ラブライブ!の歴史上連覇を成し遂げたグループは存在しない」ことと「ウィーンが中学生である」ことは今後の話に深く関わってきそうです。私としては今年サニパに勝って本選出場を果たしそのまま優勝、次年度に高校生となったウィーンと本選で戦って史上初の連覇を達成するというストーリーならかなり熱い展開だと思っているのですがどうでしょうか。

 次回はいよいよきな子ちゃん以外の新メンバーとLiella!が関わってくる回です。Liella!に興味津々だけど素直になれないメイちゃんと、メイちゃんのために影からLiella!に関わっている四季ちゃんの動向に期待が高まります。