スーパースター2話の感想文

 「ラブライブ!スーパースター‼︎」第2話視聴いたしました。期待に満ち溢れた1話から一週間経ち、2話は主要メンバーの設定開示をしていく回のように感じました。

 恒例となっている前回のおさらいにラブライブ!を感じながら、私の予想としてはもう少しかのんちゃんはスクールアイドルに対して控えめな態度を取るのかと思っていましたが、蓋を開けてみればかなり前向きでまっすぐなかのんちゃんでした。それだけかのんちゃんにとって「歌えた」という事実が嬉しかったのでしょう。
 ところが、学校に着いてみるとスクールアイドル部設立の申請を断られたと可可ちゃんがうなだれていました。これまでも学校の規則で活動を認められないことはありましたが、今回は恋ちゃんの独断で申請を却下していたようで、結ヶ丘という学校に相応しくないという理由でスクールアイドルを認めないという姿勢は、これまでのシリーズでは書籍次元の設定に見られたもののように思います。
 恋ちゃんの主張は理事長によって退けられるのですが、やはり音楽を重視している結ヶ丘にとって結果を出すことは不可欠なようで、近辺のスクールアイドルが集まる大会で一位を取ることを活動を認める条件として提示されます。これまでのシリーズでも序盤、特に3話目で課題をクリアしていく展開は定番となっていましたが、いきなり一位という順位による結果を求められるというのは初めてで、この課題をどのように乗り越えていくのか楽しみに思っています。

 大会に向けて千砂都ちゃんにダンスレッスンをつけてもらう中、可可ちゃんの壊滅的な運動能力が発覚しましたが、「スクールアイドルにとって一番大事なのは気持ち」とめげずにレッスンに食らいついていく可可ちゃんに、彼女のスクールアイドルに対する熱意を感じます。また、ダンスレッスンのお願いをした時に可可ちゃんが千砂都ちゃんにもスクールアイドルの勧誘をしていましたが、千砂都ちゃん答えるよりも先にかのんちゃんが「これ以上巻き込むのは良くない」として勧誘をやめさせています。大切な幼馴染であり、自分が立てなかった憧れの場所に立っている千砂都ちゃんのことを思っての行動だったのだと思いますが、千砂都ちゃんの表情はなんとも言えないものでした。
 ダンスと並行して曲作りにも着手していくかのんちゃんと可可ちゃん。今回は可可ちゃんが作詞、かのんちゃんが作曲を担当しており、可可ちゃんの歌詞に感動したかのんちゃんは帰宅後すぐに作曲に取り掛かります。中国語の辞書を使いながら可可ちゃんの歌詞を読み解いていくところに、歌詞に込められた想いを全て曲に込めていきたいと音楽に対して真摯なかのんちゃんと、スクールアイドルの仲間の気持ちに応えたいというかのんちゃんの姿が見えます。夕食が好物のハンバーグであっても、それに目もくれず作曲に打ち込むかのんちゃんを見て、今の彼女にとってスクールアイドルとして歌うことが何よりも大切なことなのだと感じました。

 かのんちゃんが作曲をがんばっている間、可可ちゃんも少しでも体力をつけるため自主的に筋トレやランニングを行っており、作曲を終えたかのんちゃんと一緒に早朝ランニングを行った時には息を切らすことなく走れるようにまでなっていました。
 そして、完成した曲をかのんちゃんの歌で聴いてみたいという可可ちゃんのまっすぐなお願いを聞いたかのんちゃんが歌い始めようとするところで2話が終了しました。自分のすぐ近くで自分の歌を聴きたいと言ってくれる可可ちゃんがいるからこそ、かのんちゃんは歌えるようになりました。「応援してくれる人がいるからがんばれる」かのんちゃんと、「誰かを応援するためにがんばる」可可ちゃんは、どちらも正しくスクールアイドルらしい姿であり、すでにこの二人はスクールアイドルなのだと再認識させられました。

 話は少し変わってオープニング曲の「START!! True dreams」についてです。これまでのシリーズでは全てステージ上でのパフォーマンスでしたが、今作ではスタジアムの中央でのパフォーマンスとなっております。衣装も白地に青のボタンやベルトといった装飾とスカートは赤の千鳥格子が描かれたポップなもので、フレッシュな印象のある非常に好みの衣装でした。1年生だけのメンバーでありながら、360°の観客に囲まれた中で生き生きとパフォーマンスをするLiella!の5人に眩い輝きを見ることのできるオープニングだと思います。
 エンディング曲の「未来は風のように」は温かな曲調の中にLiella!ちゃんの「諦めない」という決意が表れている曲だと感じます。特に、移りゆく季節の中で衣装も共に移ろいでいきながら、ひとり、またひとりとメンバーが増えていき、最後は全員笑顔で一緒に踊っている姿が印象的でした。また、これまでは冬の季節というと3年生のメンバーの卒業が見えてくる寂しい季節という印象がありましたが、今作では全員が一年生ということでこれまでとは違った冬の過ごし方を見られるのではないかと思っております。

 3話までかなり間が空いてしまうのでそれが少し苦しくもありますが、ひとつの山場となるであろう3話を心待ちにしていきたいと思います。