スーパースター!!2期の感想文 背中合わせに向き合って

 アニメ「ラブライブ!スーパースター‼︎」2期の4話を視聴しました。四季ちゃんとメイちゃんの関係性が描かれ、互いに不器用な気遣いを見せるシーンが心を打つ回でした。

 アニメ放送前から、メイちゃんは自分の目つきが悪いことを気にしている設定があります。今話で視力が悪いから目を凝らして物を見る姿が周囲から「目つきが悪い」と取られていたことがわかりました。確かに、教室などで見せる表情と屋上で四季ちゃんを睨んだ表情が全く違い、物や人にかなり接近している場面も多かったので、言われてみると非常に納得しました。眼鏡をかけない理由は運動が得意なメイちゃんにとって、動きによってずれていく眼鏡がわずらわしいと感じているからでしょうか。
 また、1話でも片鱗は見せていましたが、四季ちゃんが割と運動もできるというのは意外でした。四季ちゃんのような理知的な印象のキャラは運動ができないものだと思っていましたが、運動が得意なメイちゃんと関わっていく中で自然と運動できるようになっていったのではないかと思います。

 メイちゃんがスクールアイドル部に入ろうとしなかったのは、上述したような見た目の理由もあるのでしょうが、四季ちゃんを一人にさせたくないからという理由でした。
 かのんちゃんが言っていたように、二人の性格は似ていないようでそっくりです。自分の好きなものに対して全力で、あまり人付き合いが得意でなく、他人に対しては「自分に正直になれ」と言うけれど自分は正直になれないところなど、挙げていくときりがないほどに共通点があります。
 人と積極的に関わろうとはしないものの、孤独ではありたくないのも同じで、だからこそ互いをひとりにさせたくない想いも同じなのだと思います。そんな彼女たちが、自分たちだけの空間である科学室で作中初めて見せるような素の表情を見せて、少しだけ素直になることを決意したことは二人にとって大きな変化の一歩に違いありません。

 共に居ながらバラバラだった二人が、これまでと違ってお互いに同じ道を歩んでいく二人三脚は、まだぎこちなさを残しつつも迷わず素直に突き進んでいくのでしょう。今後、二人が他のLiella!のメンバーと関わっていく中でどのような化学反応を見せていくのかとても楽しみです。

 

 余談ですが、メイちゃんが言っていた「ライブを観ている自分の顔は世界一見られたくない」という言葉に、頻繁にライブに行く私は大きく共感しました。実際、ライブ中の自分の顔を見たことはないのですが、人に見せられる顔ではないことは間違いないと思います。