アニメ虹ヶ咲2期の感想文 大好きを貫く

 アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の2期6話を視聴しました。今回は生徒会長である中川菜々とスクールアイドルである優木せつ菜の「大好き」に迫る内容であり、スクスタの設定とは異なるアニメ独自の設定が展開されていました。

 スクスタでは生徒会長としての職務とスクールアイドル活動の両立に悩み、結果としては生徒会長を栞子ちゃんが担うことでスクールアイドル活動に専念することになったせつ菜ちゃんでしたが、アニメではその二つを完璧に両立することを選びました。
 その決断をした場所が1期3話で優木せつ菜としての復活を遂げた場所であり、1期にてせつ菜ちゃんに背中を押されて侑ちゃんとのわだかまりを解消できた歩夢ちゃんが、その時かけられた言葉をそのまませつ菜ちゃんに返す形でお返しをするのが印象的でした。
 複数の学校でスクールアイドルフェスティバルを合同開催するというアイディアも、学校とスクールアイドルの両方が大好きなせつ菜ちゃんが、他人を頼ることができるようになって初めて生まれるものだったのだと思います。

 そんなせつ菜ちゃんがA•ZU•NAのステージで中川菜々=優木せつ菜であることを明かし、披露した『Infinity!Our wings!!』ですが、一つとても印象的だった歌詞があります。「たくさんの可能性とかくれんぼしたよ」という歌詞にある「かくれんぼ」について、これまで私は「かくれんぼ」といえば「何かが隠れていること」を象徴する言葉だと思っていたのですが、この曲においては「隠れているものを探す」という意味で使われているように感じました。今話のせつ菜ちゃんが両方の大好きを貫くという可能性を見出したことにも、A•ZU•NAが自分たちのやりたいことを自由に表現していく可能性をこれから探していくことにも繋がっている素晴らしい歌詞であると感じました。

 今回でひとまず現同好会メンバーのユニットを絡めた話はひと段落し、次回からはいよいよ新キャラである栞子についての話が展開されていきそうです。スクスタとは大きく設定が変更されていそうな彼女がアニメでどういった活躍を見せるのかとても楽しみです。